후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
またその酒好きな良人のために泣かされた母の育児時代を思わずにいられなかった。
しかし、そうかといって、彼がそんなに酒にたいして厳粛に考えていようなどとは、誰あって知るものはなかった。むしろ、
(彼は、そう飲けもしない口のくせに、酒の座が好きで、よく飲み、よくはしゃぐが、酔うと、はや他愛のない男だ――)
という風に見られている。
何ぞ知らん、彼ほど酒と健康に小心なものはないのだった。――量といえば、今、この廻廊で出会った十兵衛光秀のほうが遥かに飲む。
しかもその光秀が、生憎そうな顔をして、
――では、今御酒宴中か。
と、彼に質している信長の酒というものは、以て、だいぶ臣下を悩ましているものであることが察しられるのである。
すると、秀吉は、
「ははは。いや戯れじゃ」
と、打ち消した。
光秀が、真面目に二の足をふんでためらっている様子を、ひとりでおかしがりながら、手と赤ら顔を一緒に振って、
「ちょびと、実は、からこうたのじゃ。――御酒宴は、もう終った。この通り筑前も酩酊して退出してまいったのが証拠。……はははは、いまのは、嘘でござる」
「はて、人のわるい」
光秀は、苦笑した。