일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

と、いうのであった。

毛利輝元の左右には、ふたりの叔父にあたる名将がある。世人はこれを、毛利家の二叔ともいい、中国の二川ともいっている。

智略縦横の人小早川隆景、沈勇才徳の人吉川元春。――こうふたりは亡父元就の偉大な半面を公平に分け合って持っていた。そして、元就の嫡孫で、現在、毛利家の主君の位置にある輝元を、遺憾なく扶け合っていた。

生前、毛利元就は、その遺子たちに、こう訓誡していたという。

「およそ天下を経綸する器でないものが、天下の事を望むくらい、世に百害を生じさせるものはない。また、そのような者が、時の利と勢いを得て、一たん天下を掌握したところで、却って破滅の因たるはいうまでもない。汝らはよく自身の分を顧み、ただ中国を治して、その圏内においてのみ、人におくれぬ心がけを持ったがいい――」と。

毛利家という歴史ある大家庭に見られるいろいろな家風のうちでも、もっとも麗しいものは、父子兄弟のあいだの正しく一致していることだった。礼儀と愛と信とが、血をもって違背なく結ばれている点が、やがて君臣の道をも強くしていた。

で、元就の遺誡は、きょうまで尊重されて来た。