후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
秀吉は、ここに立つと同時に、正直にそう感じたとみえる。
彼は、感じたとおり、かたく味方の手出しを戒めた。
そしてただ、夜になると、
「篝を焚け、どかどか焚け」
と、足軽を励ました。
毎夜である。
高倉山から三日月山の附近――峰谷々にわたって、旺んなる火焔をあげさせた。また、昼は、高いところの樹々のあいだから、無数の旗幟をかかげて、
(秀吉の大軍ここにあり)
を、敵に誇示し――一面、上月城にある少数な味方を励ましていた。
こうして、五月まで持ち支えているところへ、丹羽、滝川、明智など二万の援軍は来たのであった。
気勢はあがった。けれど、実績はあがらなかった。
なぜならば、偉い大将が揃いすぎたのである。みな秀吉と肩を並べて、下風につくことを好まない者ばかりだ。丹羽、佐久間は秀吉の先輩であり、明智、滝川なども、その人望才識、共に、秀吉と伯仲している。
おのずから誰が総指揮官かわからないような空気が醸された。命令は二途どころでない。諸所の部将から発しられる。そして時には、その交錯から混乱が起ったりした。
陣気とでもいうか、こういう内部の空気を嗅ぎ知ることにかけては、敵は敏感である。