후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
――その気持があればこそ、信長の方針が一変したと秀吉の使者から聞いたときも、茫然、一時は落胆したが、人を恨みはしなかった。また、悲しみもしなかった。
(もう、これきりだ)
というような絶望は、今もまだ、決して持たない彼であった。
(まだ俺は生きている。生きる限りは生きて!)
の望みに燃えていた。
一縷のその望みとは、吉川元春に近づいて、元春と刺し交えることだった。尼子氏の積年の敵。その一命をつかみとって、せめては、あの世で、故主経久、義久にまみえんという一念を――なお密かに胸裡ふかく秘している鹿之介なのである。
だが。
敵もさる者といおうか。
降将となって陣門へ伏しても、元春はさすがに警戒して、容易に、彼の眼の前に、その姿を許さないのであった。
そして、慇懃に、禄を送り、その采地へ、彼を誘って来たのであるが――鹿之介の本意なさは、いうまでもない。悶々、この先の機会を、いつに待つべきか、心はそれに囚われがちであったのである。
彼の妻子や郎党をのせた舟は、いま、対岸の渡し口に着いた。
「…………」
遠く、彼のひとみが、大勢の中から降りる妻子の姿に、ふと、気をとられていた刹那である。