후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
と、秀吉は黄昏の空を仰いで暇を告げ出した。しかし信長は、陸路の危険もあるから帰りは船にのって夜をかけて帰れという。そしてその護衛は水軍の九鬼一族に命じよう。船とすれば間もあるから、一献してゆくがいいと離さない。
「では」
と、秀吉は腰をすえ直してから急に思い出したように云った。
「それがしへのお咎めは、もはやお宥し給わりましたものでしょうか」
信長は苦笑して、
「さあ、どうかの」
と、からかった。
「ゆるすと、おことばのないうちは、どうも御酒をいただいても、沁々喉をうまく通りませんが」
重ねていうと、初めて、信長も快然と声を放って、
「はははは。よしよし」
「然らば――」
と、秀吉はその図を待っていたように、
「官兵衛孝高にもお咎めはございませんか。彼の質子を首打てと、すでにお使いは立った由にござりますが」
「いや。黒田官兵衛の心はそちにも保証はなるまい。何で咎なしといえるか。質子の首を伊丹城中へ送りつけることは取止めぬぞ。軍律の上からも。――執りなしはならん」
高圧的に、信長は、彼の口を封じてしまった。
南蛮寺
秀吉はその夜、播州へ帰った。帰るに際して、京の南禅寺中にある竹中重治のところへ、そっと使いに一書を持たせてやった。