후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
破れ障子
破れ障子
十日前後から、この岐阜表へ、徳川家からの早馬は、日に何度となく着いている。
長篠の情勢を、刻々伝えて来るものであった。
同盟国徳川家の急は、ただちに織田家の急といえる。
岐阜城中の空気もすでに並ならぬ緊張を見せていた。
「即刻援軍を」
という家康からの要請は、書面でも、また家臣の小栗大六の口からも、つづいて急使として来た奥平貞能からも、火のつくように、信長を急きたてた。
「よろしい」
とは答えたが、信長はにわかに軍を動かそうともしない。
評議二日にわたった。
毛利河内は、その席で、
「所詮、勝算はありません。御出馬は無用」
と、諫めたが、また、
「いや、義に背く」
と、それを駁する者もあった。
佐久間右衛門などは、その中庸を行く説で、
「河内どののいわれるごとく、甲軍の精猛に当って、勝目の乏しいことは、歴々たるものですが、もし、御出馬を見合わすにおいては、徳川家の将士は、その不信を鳴らし、へたをすると、寝返り打って、甲軍と和睦し、鉾を御当家に向け直すような惧れがないとは限りません。――ここは、とまれ、消極的な御加勢をもって、一時の責めをおふさぎになることが、最善と存ぜられますが」