후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
静夜騒客
ましてや乙女、おゆうが、秀吉の眼にとまって、秀吉的な情炎の誘惑に、ついに剋てないでその側室となったのもぜひがない。
が、このことは、兄の半兵衛にとり、生涯、人知れぬ不快と苦痛だったにちがいない。おゆうも、もとよりそれを察し、いつかはと、秀吉の寵に別れる日を期しているうちに、平井山の陣における兄の死だった。
おゆうは、それをしおに暇をねがった。秀吉は、半兵衛の死に会って、まったく純な悲嘆にくれていた折なので、迷いなく、彼女の乞いをゆるした。そこで、彼女は兄の遺骨をいだいて美濃のふるさとに立帰り、髪をおろして、名も松琴尼とかえ、新たな尼院生活に余生を清めていたのだった。
静夜騒客
「ありがとうございました」
と、尼は友松へむかい、心から礼をのべて、
「まるで生き写しのようにおもわれます。このようなお絵を描き上げていただいたら、きっと妙心寺へお納めするのは惜しゅうなって、いつまでも、自分と一しょに、この草庵へ置きたくなるかもしれません」
と、かぎりない歓びをこぼした。
半兵衛重治の死は、天正七年の六月であったから、おもうに尼は、ちょうどことし七年の回忌を機として、一画像を表具させ、それをこの夏、妙心寺に納めて供養をいとなもうという考えのもとに、折よくこの地方へ旅して来た海北友松に素懐をのべて、揮毫を依頼したもので