일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

甲賀でも、滝川姓の族は、みな由緒ある家すじだった。一益もその血系の子であった。鍛武の習びはもとよりのこと、若年ずいぶん辛酸もなめたらしい。

彼もまた、明智、羽柴などと同様に、信長に見出されたことが、何といっても、世に伸び出した緒であった。

けれど、年配、家柄などからも、当然、彼は明智の上にあり、秀吉などよりはずッと先輩であったのはいうまでもない。

よく世間は、信長が秀吉を愛したことを特にいうが、秀吉が大成して、その君愛を世に生かしたからこそいわれることであって、信長としては、いわゆる士を愛していたのである。等しく、光秀も愛していたし、勝家も愛していたし、一益もまた、並ならずその質を愛されていたものだった。

それに応えて、一益の武功も、数えきれぬ程なものがあり、ひと頃、織田の滝川槍隊の前に立ち得る敵はなかった程である。

めずらしく彼はまた、士人にして経営の才にも富んでいた。信長が志業を中央へ展べる始めに、その後顧たる三河の家康を説いて、織徳同盟を成功に導いた彼の功は信長も大きく買っていたらしい。

ついに、丹羽、柴田などと共に、宿老の重きをなして来たのも当然とされ、蟹江、長島を所領しては、その地方的信望も篤きを得ていた。