후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
「ウム……。健気な奴よ」
敵を賞めるかの如く唸いた彼は、辺りへ向って、その敵を見届けて来い、と言葉強く命じた。三名の武者が声に応じて駈けた。程なくその影は、麓から三騎となって、動かぬ敵団の方へ近づいていた。
ぱっと、敵の前で硝煙の立つのが見えた。三騎のうち二騎まで落ちた。が、うちの一騎は程なく駈け戻り、床几の前に報告した。
「敵将佐治新助の老臣、鵜殿斎宮の手勢でありました。人数は三百に足りませぬ」
「さてこそ手練者。――序戦の乱軍には目もくれず、じっと、動かず居残っている体は、死を決した者のみが捨身をもって、暮るるとともにこの本陣へ突き入って来る覚悟と思われる。いや、危ういことだ」
秀吉がこう呟いている間に、秀吉の令を待つのももどかしく思っていた味方の旗本の小勢であろう、陣していた麓の疎林からいちどに駈け出して、彼方なる不動の敵団へ、わあっと咆哮を向けてゆく人数が見えた。
「何者だ。――出たのは」
左右の武者たちは口々に声を弾ませてそれに答えた。
「猪右衛門です。猪右衛門ですっ」
「山内猪右衛門一豊の手勢に見えまする」
秀吉もつり込まれて、
「猪右衛門か」と、思わず叫び――