일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

「馬の尻を、その槍の柄で、ひとつ叩け」

手綱の先を定めながら、秀吉は武者に云った。

武者は持てる槍で、秀吉の馬の尻をなぐった。そして、驚いた馬が、弾丸のようにすッ飛んで行く後から、彼らも、のけぞるばかり駈けつづいた。

ゆくてに、再び、黄塵が望まれた。踏みとどまった柴田勢には、新たに、佐久間の一隊が援けに加わったものらしく、猛追の拍車をかけて蔽いかかった秀吉軍とのあいだに、物凄い咆哮と血風を喚び起していた。

その味方の中へ、秀吉はどっと馬を乗り入れ、

「押太鼓、押太鼓」

と、鼓手を励まし、また、

「己れの額で、敵の胸いた、敵の背を、押し倒せ」

と、叱咤、激越を極め、いつか彼自身も、槍隊先鋒の真ッ先に出ていた。いや、幾つもの、団々たる敵味方さえ後にして、最も迅い若者たちと共に、あくまで敵のくずれを追尾していた。

柴田三左衛門勝政は、この辺りの乱軍中に討死した。宿屋、徳山、山路などの諸将も、相次いで斃れた。

勝家の養子、玄蕃允の弟、柴田三左衛門勝政は、この時、二十七。

一手の大将として、恥かしくない戦はしたものといえよう。

枕をならべて討死した麾下の部将徳山五兵衛は、獅子児糟屋助右衛門に首をさずけ、宿屋七左衛門は、同じく小姓組桜井佐吉に討たれ、山路将監は、加藤孫六が首級をあげた。