일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

(二者のいずれに属すか)

の問題が、事改めて、諸家の内部では重大な岐路として討議されていた事実でもよく分るのである。蒲生賢秀、氏郷の父子でさえ、その際には、思案を決しかねて、成願寺の陽春和尚を請じ、卜占をたてさせて、決断を易に訊いたというほどであるから、爾余の諸勢力の迷い方も思いなかばに過ぎるものがあった。

こういう中でも、英雄は英雄を知る。或る感能の持主だけは、世のうごきを観とおすと共に自己の位置を覚り、自己を知ると共に、自己のあいてを知っていた。その点で、柴田勝家などもひとかどの具眼者にはちがいない。

彼は、表面秀吉と和して、まずその一策が成ったと思うと、すぐ同年十一月末には、またも使者を派して、徳川家康をその居る所に訪わせていた。

この半年六月以降。

徳川家康というものは、まったく中央から離れていた。

本能寺以来、天下すべての者の意志耳目が、突然陥没された中心の充空に注がれて、他を顧みるいとまなく皆過ぎていた間に、彼は、彼独自の途を取っていた。

あの時、堺見物の途中から、九死一生の目にあいつつ、辛くも、自国まで帰り得た彼は、すぐ軍備を令して、鳴海まで押し出した。