후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
虞氏と楚王
城の留守にも、守るに案じのない武者も多くおりますことゆえ、どうぞ、主と共におつれ遊ばして下さいませ」
利家も、それに同意だった。
翌朝出立の時刻も、打合わせも、秀吉と家族の者の忙しい歩みの間にきまっていた。
「次のお立寄りを、きっとお待ち申しておりまする」
夫人は、台所口に留まって見送り、父子はなお、大手まで送って行った。
虞氏と楚王
彼が、前田家を辞して、城外の自陣へ帰った当夜である。
営所へ、柴田方の大物ふたりまでが、捕虜となって曳かれて来た。
一名は、佐久間玄蕃允盛政。
もうひとりは、勝家の養子、柴田勝敏であった。
いずれも、山づたいに北ノ庄まで落ちて行こうとする途中捕われたものという。
玄蕃允は、負傷していた。夏は破傷風をおこしてすぐ膿を持つ。落武者のよく用いる非常療法に灸治がある。玄蕃允も、山中の農家へ立ち寄って、
(もぐさをくれぬか)
と、頼み、傷口のまわりへ、所きらわず灸をすえた。
原始的な療法に似ているが、蛆のわくほどな大傷も、それによると細胞や皮肉の快復が著しく強力になるという。また、当時の武者輩も、革足袋、武者わらんじで湖沼を跋渉したりした後など、足に水むしを病む者が多かったが、それにもよく灸は用いられた。