후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
来たのだった。
が、如何せん、越前の山野は、鬼将軍の夜も鏘々と鳴る心事に反し、十月末はもう白皚々の雪、意はうごかし得るも、軍はうごかすよしもない。折から、
(明春、雪解ヲ待ッテ、大事一挙コソ上策。ソレマデハ、秀吉ト和セラレ候エ)
と、滝川一益の密書はすすめて来たのであった。勝家も、よしとした。そこでゆうべから、老臣一族と協議して決したことも、実に、この問題だったのである。
「何か、又左どのへ、お云い足し遊ばしたいことでもあるなれば、追いかけに、早馬など飛ばせましょうか」
老臣ふたりは、勝家の案じ顔へ、かさねてそういってみた。
「さればよ」
と、勝家は初めて、ふたりの者へ、迷いを諮った。
「秀吉へ、和議を云いやる使者として、儂が腹心の不破彦三、金森五郎八の二名に、前田又左衛門利家を添えてつかわそうとは……これはもう協議の折、とりきめたことじゃあるが。……さて、どうあろう?」
「どうあろうとは」
「又左という男じゃよ」
「お使いの向きに、御不安でもござりますか」
「あれはの、勝家がもっともよく知っておるが、秀吉がまだ下賤の頃から、夜遊びの放埒にも、家と家との間でも、縁者同様、親しゅう交わっていた仲じゃ」