후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
ただ鉄砲。それしかない。
汗にまみれ、鞴の火塵を浴び、そしてようやくヤスリ掛けから仕上にまで来て、
「さあ。出来たが?」
と、ほっと一汗、肱でこすったが、果たして弾が思うように飛ぶか否か――は、まだ十分に自信がない顔だった。
空銃を壁へ向けて、
ばしッ――
と、関金の調子を試し、
「うむ! 良さそうだ」
初めて、呻いた。
だが、小六の前へ出てから、また不備があったりしては面目ない。
国吉は、念のためと、それに弾ごめして、銃口を地へ向けて一発撃ってみた。――ぶすッ、と勢いよく地面へ小さい穴が掘れた。
「しめたッ」
待ちかねている小六の顔を思いながら、国吉はすぐ、小屋から飛び出した。
そして、庭の方へ。――樹木のふかい小道づたいに、急いで行くと、
「おい。おい」
誰か呼んだ。――木蔭に人影がちらと見えた。
国吉は足を止め、
「……誰だ?」
「おれだよ」
「おれとは」
「渡辺天蔵だ」
「えッ……。甥御様で」
「何をびっくりした眼をするのだ。……ははあ分った、今朝おれが、木に縛し付けられて、鉄砲の試しになろうとしていたのに、ひょいと出て来たから仰天したのか」
「ど、どうなされましたので」