후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
「――そんなわけだ」
と、彦十はひと息ついて、
「そこで、先頃、蜂須賀村へ密使が来たわけだ。で、道三様からの頼みというのは、鷺山の家来方では、顔も知れているから、おれたち蜂須賀党の手で、この城下に、火を放けてくれというのだ」
「え。――火を」
「といったって、いきなり放火したって役には立たない。その前に、種々なことを云いふらし、稲葉山城の義龍や家来が、不安な兆しを起した頃、風のつよい夜を計って、この城下を火の海にする。――そこへ道三様の兵が長良川をこえて一挙に襲せようという計略なのだ」
「ははあ……」
と日吉は、大人びた頷きをして、感服したような、しないような表情で、
「では何ですか、わたし達は、この城下へ、流言を放ったり、火つけ役をするために、頼まれて来たというわけで?」
「そうだ」
「つまり、乱波ですね。人心を攪乱し、その機に乗じて、事を謀る――」
「ま。そんなものだ」
「乱波といえば、下賤の者がやる仕事でしょ」
「仕方がない。道三秀龍様からは、多年、貢がれている蜂須賀党だからな」
彦十は、単純であった。何といっても、やはり野武士は野武士だなと、日吉は、その顔を見てしまう。