후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
陣羽織といっても、青木綿のひらひらしたやつで、ただ、襟だけに金襴に似た布が縢りつけてある。誰が着たのか、桐の紋は、背中に白く染め抜いてある。
「見せたいなあ、母上に」
自分の姿を――そう思う。
ここらの繁華な町を歩けば、また感慨にたえないものがあった。
新川の茶わん屋に奉公していた頃のことだ。陶器を積んだ手押し車を押して、素跣足で、町の者や、きれいな女の見る中を――その頃のみじめな自分の姿も思い出されるのだった。呉服屋へはいった。
そこには、京織の上等な呉服ものが、棚に並んでいた。
何を買ったか、彼は、
「では、相違なく、届けてくれよ」
と、代金をおいて、外へ出て来た。彼の懐中は、常にかくの如くにして、半日の休日には、空になるのが常だった。
――米饅頭。
と、青貝で文字を埋めた立派な看板が、町角の屋根にかかっていた。それは、清洲の名物で、いつも旅人が大勢腰かけ、一方では土地の客が混み合っていた。
「饅頭をくれい」
藤吉郎は、今そこから着て来たばかりの、大きな桐の紋を背負って、混み合っている客の中へはいった。
赤前垂の小女が、
「いらっしゃいまし。ここでおあがりなさいますか、お土産でございますか」