일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょかんについて

旅館について

山本 周五郎

山本 周五郎의 旅館について(りょかんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,912자 · 16화면

아오조라 문고

私の顔を眺めたのは、私が見せようとしたからなのであって、彼がそのことに些かの好奇心も、熱意も持っていなかったことは明白であった。

「さあ」とその若い番頭さんは云った、「わたしは交代したばかりでわからないんですが」

私は礼を述べ、彼をひきとめたことの詑びを云って彼と別れた。

私はほかにどうしたらよかったろうか。そういう大きな立派な旅館、サービス・スタッフの熟練しゆき届いた応接。さすがにわが好もしき宿舎であることに間違いはないが、同伴者の所在が不明であり、それにスタッフの交代という条件の輪を掛けて、私を孤立させてしまったのである。私はその立派で大きな建物構造を心の中で罵り、また元の座敷へ帰ったが、なおみれんがましく窓から首を出し、例の樫の若木の、これと覚えのある枝ぶりのあたりに向かって、「のぶちゃーん」とか「くにのりー」などと叫んでみた。

「だめだな」と呟いた、「きっと三人とも蒸発しちゃったんだろ」

私は夜具の上に坐り、水割りのグラスを取って啜り、そうして旅館のマンモス化と、消えてしまった三人について、老いぼれたやもめ男のような、湿っぽい怒りとかなしみにとらわれた。