일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょかんについて

旅館について

山本 周五郎

山本 周五郎의 旅館について(りょかんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,912자 · 16화면

아오조라 문고

優雅なる女性たちがあらわれたようだが、まったく記憶がない。ただ一人、女中さんでひどく酒の強い、そうして弁論に長じた女性――だろうと思う――がいたことはいまでもはっきり覚えている。その女性はビールだろうが酒だろうが一向にお構いなく、聞きとりにくい土地訛りで弁舌をふるいながら、ひた飲みに飲んだ。若い友人のくにのりは、この種の女性を搦め取る巧みな技術の持主であって、相手を饒舌り伏せ、酔いつぶれさせること神の如くであるが、このときは彼の特技も役に立たなかった。またこういうとき、若き友人のくにのりは転身の術も妙を心得ていて、ひらりと自分の砦へひきあげてしまう。これを形容すると、自分でつけた野火がひろがって、手に負えなくなると逃げだして知らん顔をする、というのと類を同じくするものだと思うのであるが、――その女中さんの場合もその例の一つで、彼は敗北を認めるなり立ってその側を去り、席を同伴者のほうへ移した。女中さんであるその女性は、ますます元気百倍して、私ども四人の客をこきおろし、卑しめ、あざ笑い、自分の知っている客の誰それは一と晩に優雅なる女性を幾人とか征服したうえ、庭の石燈籠を持上げた、などということを自慢し、そのあいだ休みなしに飲み、手をふらふらと振りながら「おめえらも男ならやってみろ」