후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
柳田 国男의 日本の伝説(にほんのでんせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,931자 · 207화면
(諸国里人談その他。兵庫県川辺郡稲野村昆陽)
またある説では行基は三十七歳の年に、故郷の和泉国へ帰って来ますと、村の若い者は法師を試して見ようと思って、鮒のなますを作って置いて、むりにこれを行基にすすめた。行基はそれを食べてしまって、後に池の岸に行ってそれを吐き出すと、なますの肉は皆生きかえって水の上を泳ぎまわった。その魚が今でも住んでいる。家原寺の放生池というのがその池で、それだから放生池の鮒は、皆片目だといいました。しかしなますになってから生きかえった魚ならば、それがどうして片目になるのかは、ほんとうはまだ誰にも説明することが出来ません。(和泉名所図会等。大阪府泉北郡八田荘村家原寺)
これと全く同じ話は、また播州加古川の教信寺の池にもありました。加古の教信という人は、信心深い念仏者でありましたが、やはりむりにすすめられたので、仕方なしに魚の肉を食べ、後で吐き出したのが生き返って、永くこの池の片目の魚になったといいました。寺ではその魚を上人魚といったそうですが、それは精進魚のあやまりかと思います。そうしてこの池を教信のほった池だという点は、行基の昆陽池の話よりも、いま一段とお大師水に近いのであります。