후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,170자 · 22화면
彼はそう思い返した、――生きよう、これまでの苦難を意義あるものにするか徒労に終らせるかはこれからの問題だ、生きてゆこう。……後から考えるとそれが彼の運命の岐れめだった、有らゆる事に終りがあるように、新沼靱負の不運もようやく終るときが来たのであった。
その年十月、改易された蒲生氏の後へ隠岐守松平定行が封ぜられて来た。これは世に久松家とも呼ばれる徳川親藩の一で、定行の父は従四位少将定勝といい、家康の異父弟に当っていた。……隠岐守が入国すると間もなく、靱負は使者を受けて老臣役宅に招かれた、そして鄭重なもてなしをされたうえ、「松平家へ仕官をする気はないか」と問われた。先方では彼が会津蒲生の旧臣だということから、松山へ来た目的や、今日までその目的一つを堅く守ってきた仔細をよく知っていた。
「蒲生家でなければ再び主取りはしないという、その珍重な志操を生かしたい、残念ながら蒲生家にはもう再興の望みはござらぬ、熟く御思案のうえ当家へお仕えなすってはどうか」
食禄も会津の旧扶持だけは約束する、そういう懇切な話だった。靱負はいちど帰って考えた結果、仕官の勧めを受けることにした。