후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면
高瀬も子供のように笑出した。
「兄のやつも名前が有るんですよ。貴様は何とつけたと聞きましたら、父さんが弓が御好きだから、よく当るように、矢当りとつけましたとサ。矢当りサ。子供というものは真実に可笑しなものですネ」
こういう話を高瀬に聞かせながら帰って行くと、丁度城門のあたりで、学士は弓の仲間に行き逢った。旧士族の一人だ。この人は千曲川の谷の方から網を提げてスゴスゴと戻って来るところだった。
「この節は弓も御廃しでサ」
とその人は元気な調子で言って、更に語を継いで、
「もう私は士族は駄目だという論だ。小諸ですこし骨ッ柱のある奴は塾の正木ぐらいなものだ」
学士と高瀬はしばらくその人の前に立った。
「御覧なさい、御城の周囲にはいよいよ滅亡の時期がやって来ましたよ……これで二三年前までは、川へ行って見ても鮎やハヤ(鮠)が捕れたものでサ。いくら居なくなったと言っても、まだそれでも二三年前までは居ました……この節はもう魚も居ません……この松林などは、へえもう、疾くに人手に渡っています……」
口早に言ってサッサと別れて行く人の姿を見送りながら、復た二人は家を指して歩き出した。