후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 158,045자 · 322화면
ここで、すこしばかり知ったかぶりをいうと――これは九歳のあんぽんたんではなく、その後十年もの間にぼんやりと知ったものだが――東流二絃琴は明治十七年ごろ世に流行しはじめた。家元の藤舎芦船といった加藤某は、世をすねて、風流文雅に反れた士である。高弟藤舎芦雪、またなみなみの材ではなかった。この後継者が早折しなかったら、東流二絃琴はもっとひろまったであろうと惜まれていた。
芦船、芦雪は、歌曲ともに創作する力をもち、九十五曲を作りひろめた。この二絃琴の特長は粋上品なのである。荻江節も一中も河東も、詩吟も、琴うたも、投節も、あらゆるものの、よき節を巧みにとり入れて、しかも楽器相当に短章につくったところに妙味があった。それゆえ初心者には解せぬ、いうにいえぬうまみを出すことに苦心があったわけである。で、あれもこれもと知りつくした、一流の手練の人たちがならいはじめてひろめた。重に中年者以上の、生活に余裕のある、ものの音じめをあげつろう輩であった。
よい衆の旦那、御内儀、権妻――いき好みの、琴はどうも野暮くさいといった人が、これはいいと集まった。明治に生れた楽器である。