후리가나로 읽는 일본 고전
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はるいくたび
春いくたび
山本 周五郎
山本 周五郎의 春いくたび(はるいくたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,094자 · 142화면
七
……けれどひとこといって置きたい」
「…………」
「おまえは日本人だね? 私も日本人だ、おまえは梟谷にそだって知るまいが、私たちを生んだ日本の国は、いま大変なあぶない瀬戸際にいるんだよ。――北からロシヤ、東からはアメリカ、西からはイギリス、フランスというように、世界の強い国がみんな日本をねらって押しかけてきているんだ。日本は三百年という長いあいだ、徳川氏のまちがった鎖国主義のために、この島国のなかでちぢまって暮してきた。そのあいだに世界の国々はどんどん文明が進んで、弱い国を攻めて亡ぼしながら日本へ近づいてきたんだ。……いいかい。いま日本の四方には、日本を攻め取って自分の物にしようという恐しい敵がいっぱい押寄せているんだよ」
半九郎はかんでふくめるようにいった。
七
「――土生一族もない、徳川も酒井もない、日本人という日本人は、武士も百姓も町人も、老人も子供もいっしょになってひとかたまりになって、お国のために戦うときが来ているんだ。全国民がひとつの心になって、恐しい外国人の手からお国を守るべきときなんだ。
そのためにこそ徳川氏は政治を天子様へお返し申し上げたのだ、もう大名も将軍もなくなっているんだ。