후리가나로 읽는 일본 고전
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はるいくたび
春いくたび
山本 周五郎
山本 周五郎의 春いくたび(はるいくたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,094자 · 142화면
二
の武士が、一人の若侍を中に取詰めている。
「あ、危い、お兄さま!」
加代の叫びを背に、三樹八郎は裾を翻してその場へ駆けつけた。
二
「物申す、果合いか、ただしは喧嘩か」
声をかけると、取囲まれた若侍が、
「や、闇討を、かけられました、御、御助勢を……御加勢を――」
悲痛に叫んだ。
「心得た、助勢するぞ!」
答えて出る、右にいた二人が、
「ええ素浪人、邪魔するなッ」
「かまわぬ、そやつも斬捨てろ」
喚きながら、さりとは無法な、相手の腕をたしかめもせずいきなりだっと斬りつけた、三樹八郎は避けもしなかった。
「――馬鹿者!」
という絶叫とともに、きらり大剣が空を截ったと思うと、二人の暴漢は、
「あ!」「うッ」
諸声に悲鳴をあげながらけし飛んだ。そして三樹八郎は、跳躍しつつ、若侍を取囲む一党の背後へ、
「野良犬ども、一人も逃さんぞ」
と叱呼して斬込んだ。
宝の持腐れであった梶派一刀流、しかも今宵は死ぬと覚悟がついているから、その勢いの凄じさはまったく鬼神ともいうべく峰打ではあるがたちまち四、五人ばたばたと撃倒した。――とても敵する相手ではないと見たのであろう。
「手強いぞ、退け、引上げろ」