후리가나로 읽는 일본 고전
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はる
春
岡本 かの子
岡本 かの子의 春(はる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,864자 · 48화면
――あなたはあんまり此頃わからずやよ。出もしない目星ばっかり気にし続けて……。
強く張ろうとした加奈子の語尾は、しん底弱って落ちて行った。
――あら、御免よ。じゃ、もう星の事なんか言いませんよ。ねえ、御免よ。御免よってば。
これが、四十近くの女のしなであろうか。気違いなればこそ京子が、少女のようなしなをしても、それが少しも不自然ではない。
昨夜、早く寝た京子の顔は、青白い狂女の顔ながら、健康らしく薄く脂が浮いている。だが、この三四日、目星ばかり気にし続けて居た京子の偏執が、今朝もまだ、眉や顎に痛々しい隈を曳いている。加奈子は、京子の青い絹絞り寝巻の肩に手を置いて言った。
――お京さん、今日は好いお天気ね。何処かお花の沢山咲いている方へ散歩に行こうね。序にお医者様へも。
――ううん。お医者へなんかもう行かないよ。もう何処も悪くないもの。
――だけど、ちょっと行って見ない。散歩の序に。
――………。
京子は発病当時暫く居た脳病院の記憶が非常に嫌なものであるらしい。でも、加奈子に引きとられてから、加奈子が京子を絶対に病院に入れることはしないと信じて居る。で、時々、加奈子が連れて行く病院へ、診察だけに行くには行った。