후리가나로 읽는 일본 고전
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じだいとひとびと
時代と人々
宮本 百合子
宮本 百合子의 時代と人々(じだいとひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,256자 · 17화면
千葉先生には、何もわかっていなかっただろうが、私としては、この興味のふかい西洋史の時間のおかげで、自分の渾沌世界に、どうやら整理をつけるおぼろげな筋道を与えられたのであった。
千葉先生が熱心に教えられるその眼を見ると、感動が心に湧いた。その眼は、私たち若いものの善意を信頼して真率な光にみちていた。詮策ぽく細められてもいないし、厳しく見据えられてもいない。それは本当に心の窓という風で、私はそこから偶然自分に向って注がれる視線にあうと、さあっと暖い血汐が体の中を流れるように感じた。そして、自分のもっているいい心を自分で信じて生きて行っていいのだということ、そのためには骨折りを惜しんではならないのだ、という真面目な鼓舞を感じるのであった。
四年になってから、もう一人、やはり人間らしい真直な気持よい視線で生徒を見る先生が出来た。堺先生と云って国語の先生であった。この先生も、曇りない真実のある眼で、国語の時間は張合があった。何をどうとも云えないが、面白いという思いがその先生と自分との間を交流するようで、私はいつも謹んで一生懸命であった。
五年生になって、千葉先生は教育をうけもたれ、心理学の講義がはじまった。