일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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つきのせかいたんけんき

月世界探険記

海野 十三

海野 十三의 月世界探険記(つきのせかいたんけんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,351자 · 29화면

아오조라 문고

しかし月世界に生物が全く居ないわけではない。この世界にもやっぱり数億人の生物が住んでいるのだった。彼等は皆、月の地中深く穴居生活をしているのだった。地中はまだ暖く、早春ぐらいの気候だそうで、そこには空気もあり、また水もあるのだという。その月の生物も人間と別に大した変りはないが、まだ智恵はあまり発達していないという。とにかく意外なる月の地中社会のお蔭で、一行は寒さに倒れることもなくて助かった。

ただ気の毒なのは、進の父六角博士の容態だった。博士は老衰病のため、ひどく弱っていて、動かすことも出来ない有様だった。

その夜一行は、物珍らしい月の人間に囲まれていろいろな話をしたり聞いたり、また奇妙な食物を御馳走になったりして過ごした。一行は寂しさから紛れて、こうして三晩を過ごしたのだった。

それは四日目の朝に相当する時刻だった。もっとも月の世界では、十四日間も昼間ばかりぶっつづき、あとの十四日は夜ばかりつづくという変な世界だったので、事実はいつも明るかったのだった。とにかくその朝、天津飛行士の作った黄金階段に見張りに出ていたクヌヤという月の住人が急いで天津のところへ駈けつけてきた。