일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こがらしのさかぐらから

木枯の酒倉から

坂口 安吾

坂口 安吾의 木枯の酒倉から(こがらしのさかぐらから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,163자 · 22화면

아오조라 문고

見よ。余の如きは理性の掟に厳として従うが故に、ここに酒は茨となり木枯はまた頭のゼンマイをピチリといわせるのだけれども、余は亦理性と共に人間の偉大なる想像能力を信ずるが故に、尊公の幻術をもってしては及びもつかぬ摩訶不思議を行い古今東西一つとして欲して能わぬものはないのじゃ。世に想像の力ほど幻々奇怪を極め、神出鬼没なるものは見当らぬのじゃ。さればこそ乃公の行く手はいつも茨だが、目をつむれば茨は茨ならずしてたちどころに虹となり、虹と見ゆれど茨は本来茨だから茨には違いないけれど亦虹なんじゃあ。しかし亦虹は茨――うう、面倒くさい話であるが(実際に於てかくの如く面倒であるのじゃよ)――だから余は断じて幸福であるのだ!

と、酒樽にもたれて酔眼を見開き、勢あまって尚も口だけをパクパクと動かしていたのだが、行者はニタニタと笑いつつ面白そうに俺のパクパクを眺めながら焦燥らず周章てず尚も幾杯かを傾けてしばらく沈黙の後(ああ! 悲劇の前奏曲よ!)静かに鼻の頭をこすって、

――尊公は見下げ果てたる愚人じゃよ。(とおもむろに暗涙を流した)。かつて人間が神を創造して以来ここに人間の生活に於ては詩と現実との差別を生じ、現実は常に地を這う人間の姿を飛躍する能わず、詩はまた常に天を走れども地上の現実とは何等の聯絡を持つことを得なかったから