일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もくせいのはな

木犀の花

永井 荷風

永井 荷風의 木犀の花(もくせいのはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,799자 · 8화면

아오조라 문고

これには理由があった。

われわれの中学は後年文理科大学と改称された高等師範学校の附属であって、久しく本校師範学校の校長であった高峰先生が引退されて、新に嘉納先生という柔術家が熊本の高等中学校長から転任して来られた。初てその挨拶のある日、われわれ全校の生徒は各級受持の教師に引率せられて講堂に集ったのであるが、見れば、その時新任の校長は今までわれわれがこういう時いつも式場で見馴れたフロックコートの洋装ではなく、黒羽二重か何かの紋服に袴をはき、三人の若い門弟らしい男を従え悠然として講壇に上った。三人の弟子も皆木綿の紋服に白袴という出立で、いずれも肱を張り股を開いて壇の上の椅子に腰をかけた。そして袖口や襟元の様子から師弟ともに西洋風のシャツなんどは着ていないように見られた。

この風采と態度とは、その頃東京に生れ育ったわれわれ少年の目には一度も見馴れた事がなかったものなので、一見直に全校を威圧する力があった。愚図々々すればすぐに投出されるか、咽喉でも絞められはせぬかと思われたのだ。然し程なく卒業しようというわたくし達上級の生徒の中には威圧されながらも、却って漠然とした反感を抱くものが無いでもなかった。