일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とうきょうぶんだんにあたう

東京文壇に与う

織田 作之助

織田 作之助의 東京文壇に与う(とうきょうぶんだんにあたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,615자 · 7화면

아오조라 문고

私はそこに私の青春の逆説的な表現を見つけたのである。すくなくとも、私は東京のもっている青春のいかものさ加減に、反抗したのである。

二十八歳で「夫婦善哉」を書くのはおかしいと言うが、しかし、それでは、東京に現在いかなる二十八歳の青春の文学があるというのか。すくなくとも私はそれを見せてもらえなかった。私の見たのは、青春のお化けである。よしんば、それが青春らしいものを、もだもだと表現しているにしても、二十代、三十代の者を唯一の読者とするような作品では、所詮はせせこましい天地に跼蹐しているに過ぎない。もっとも、私とても五十歩百歩、二十八歳の青春を表現したとは言うまい。そんなことを言えば、嗤われる。ただ、私のしたことは、魂の故郷を失った文学に変な意義を見つけて、これこそ当代の文学なりと、同憂の士が集ってわいわい騒ぐことだけはまず避けたのである。

なるほど、私たちの年代の者が、故郷故郷となつかしがるのはいかにも年寄じみて見えるだろう。けれど、思想のお化けの数が新造語の数ほどあって、しかも、どれをも信じまいとする心理主義から来る不安を、深刻がることを、若き知識人の特権だと思っているような東京に三年も居れば、いい加減、故郷の感覚がなつかしくなって来る筈だ。