후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
佐々木 喜善의 東奥異聞(とうおういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,862자 · 124화면
それを聴いて娘は泣きながら、親々が許してくだされた仲、たとえいまだお目見えもいたさずに亡くなられた人とはいえ、いまだ妹背の縁の尽きましたものとも思いませぬ。いまから亡夫の後生を弔うて世を送りたいと思いますから、どうぞお側においていただきたいといって、この里に止どまり、舅姑に仕えておりましたが、親たちが亡くなられた後は、円福寺の明極禅師というおかたの弟子となり、紅蓮と名乗り専心念仏三昧に日をおくっておりました。
このお寺の境内の観音堂のほとりに、小太郎が子どものじぶんに植えたウメの木が一本ありましたが、紅蓮は朝夕そのウメの木を見てわが夫としのび、なおそのほとりに庵を結んで心月庵と呼んでおりました。そして日夜亡き夫をしのび慕うあまりに、悲しみに堪えかねて「移し植えし花の主ははかなきに軒ばのウメは咲かずともあれ」という歌をよみましたところが、そのウメの木に、その年から花が咲かなくなりました。それを見て紅蓮はなおさら心淋しく悲しくなって、こんどは「咲けかしないまは主と眺むべし軒ばのウメのあらんかぎりは」とよみますと、こんどは以前よりも多く花をつけるようになったということであります。