후리가나로 읽는 일본 고전
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かき
柿
山本 周五郎
山本 周五郎의 柿(かき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,565자 · 25화면
甦えったように立った。
これでいい、国老に仔細を通じて置けばいずれは運の打開する時が来るであろう、こうなれば一時も早く追い付いて小房との婚約を承知させる事だ。
――いやとでも云ってみろ。
そのときこそ。
と勇躍して、馬を曳きながら門を出ると、思いがけぬ夜寒の風のなかに、小房の待ち兼ねている姿をみつけた。
「小房ではないか、どうしたのだ」
「……兄上さま」
小房は走り寄って来て、
「牧野さまを追っていらっしゃいますの?」
「行くとも、これから夜道を飛ばして、おまえの談を決めて来るんだ」
「では是を……」
小房はそう云いながら、抱えていた枝付きの熟柿を差出した。
「是を牧野さまに差上げて……」
「柿、こんな物をどうするんだ」
「差上げて下されば分りますの」
それを見れば、辰之助さまの心に通ずる二人だけの言葉がある筈だ、百千の文字よりも深く、自分の心を知って貰える筈なのだ。
「よし預った、必ず渡すぞ」
「お気をつけて」
「吉報を待っていろ、さらばだ」
兵馬は鞭をあげた。……小房は夜風のなかに、遠ざかり行く蹄の音を聞きながらいつまでも立ち尽していた。