후리가나로 읽는 일본 고전
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さくらのみのじゅくするとき
桜の実の熟する時
島崎 藤村
島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면
品川の海も白く光って見えた。
舎監から割当てられた部屋へは、捨吉よりすこし後れて同級の菅が着いた。以前遊んだ連中とも遠く成ってから、黙し勝ちに日を送って来た中で、捨吉はこの同級生と親しい言葉をかわすように成ったのである。菅は築地の方から通って勉強していた。夏期学校を機会に、しばらく寄宿舎で一緒に成れるということも捨吉にはめずらしかった。
「どうだろうね、足立君は来ないだろうか」
と捨吉はもう一人の同級生のことを菅に言って見た。捨吉は菅と親しくなる頃から足立とも附合いはじめた。三人はよく一緒に話すようになった。
「足立君は来るという話が無かった。しかし来ると可いね」
と菅も言って、捨吉と一緒に部屋の窓際へ行って眺めた。運動場の向うには、他の学校の生徒らしい青年や、見慣れぬ紳士らしい服装の人も通る。講堂の横手にある草地に集って足を投出している連中もある。仙台からも京都からも神戸からも学校の違い教会の違った人達が夏期学校をさして集って来ていた。外から流れ込んだ刺戟は同じ学校の内部を別の場所のようにした。
講演の始まる日には、捨吉は菅と同じように短い袴をはいて、すこし早めに寄宿舎の出入口の階段を下りた。