후리가나로 읽는 일본 고전
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おけはざまのかっせん
桶狭間合戦
菊池 寛
菊池 寛의 桶狭間合戦(おけはざまのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,784자 · 26화면
信長顧みれば決死の将士千八百粛々として附いて来ているが、今川勢は、何しろ十倍を越す大軍である。少しでも味方を多勢に見せなければならないと云うので、加藤順盛に命じて町家から、菖蒲幟、木綿切等を集めさせ、熱田の者に竹棹をつけて一本ずつ持たせ、高い処に指物の様に立たせて、擬兵をつくった。
『桶狭間合戦記』に、
「熱田出馬の時信長乗馬の鞍の前輸と後輸とへ両手を掛け、横ざまに乗りて後輪によりかゝり鼻謡を謡ふ」
とある。大方、例の『敦盛』と同じように好んで居た「死のうは一定しのび草には何をしよぞ、一定かたりのこすよの……」
と云う小唄でも口ずさんで居たのであろう。決戦間近かに控えてのこの余裕ぶりは何と云っても天才的な武将である。こんな恰好で神宮を出でたつと道路の傍に、年の頃二十計りの若者が羽織を着、膝を付けて、信長に声を掛けられるのを待って居る様子である。信長見ると面体勝れて居るので、何者だと問うと、桑原甚内と云い、嘗つて義元が度々遊びに来た寺の小僧をした事があって、義元をよく見知って居るから、願えることなら今度の戦に義元と引組んで首をとりたいと答えた。信長、刀を与えて供に加えた。