후리가나로 읽는 일본 고전
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おけはざまのかっせん
桶狭間合戦
菊池 寛
菊池 寛의 桶狭間合戦(おけはざまのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,784자 · 26화면
義元が自らの欠点をさらけ出して氏真を戒めて居る心持は察するに余りある。
義元が文にかって居た将とすれば、信長は寧ろ真の武将であった。戦国争乱の時には文治派より武断派の方が勝を制するのは無理のない話である。信長、印形を造らせた事があるが自らのには「天下布武」、信孝のには「戈剣平天下」、信雄のには「威加海内」とした。もって信長の意の一端を伺うに足りる。
しかし武断一点張りでなかった事は、暗殺しようとした稲葉一徹が、かの『雪擁藍関』の詩をよく解したと云う一点で許した如き、義元が一首の和歌の故に部下を許した、好一対の逸話をもっても知られる。
幼少より粗暴であったと云う非難があるが、勿論性格的な処もあるにしろ、自らそこに細心な用意が蔵されて居たのを知らなければならぬ。
又一方からは、足利末期の形式化された生活に対する革命的な精神の発露と見られる点もあるのである。
細心であったことは人を用うる処にも現れている。信長の成功と義元の失敗とはその一半を能材の挙否に帰してもよかろう。
近い例でこの桶狭間の役に梁田出羽守には、善き一言よく大利を得しめたと云って沓掛村三千貫の地を与えたが、義元の首を獲た毛利新助はその賞梁田に及ばなかった。