후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 148,519자 · 296화면
柳の落葉
「新妻隼人、――」
「一ノ関家の忠臣さ」とその男は云った、「それから、そこにいる気の毒な男は、渡辺七兵衛という暗殺の名手だ」
「そこもとは誰だ」
「聞くことはそれだけか」
「そこもとは誰だ」と六郎兵衛が云った。
男はくすくすと笑い、振向いて、たち去りながら云った。「おれは伊東七十郎」
そしてなおくすくすと笑うのが聞えた。六郎兵衛は茫然と、みおくっていた。
柳の落葉
湯島の家の居間で、原田甲斐は机に向かって覚書を書いていた。
その脇で、伊東七十郎が、酒を飲みながら、活発に話していた。午後四時すぎ。八月下旬の日はもう傾いて、あけてある窓の外には、塀の向うの黒ずんだ松林と、その上に高くかかった、茜色の夕雲が見えていた。――七十郎は酒肴の膳を前に、着ながしであぐらをかき、片手に盃を持って話していたが、ふと口をつぐんで、夕雲のかかっている空を見あげた。
座敷のほうから、唄や三味線の音が、賑やかに聞えて来る。そちらでは、甲斐の妻のために、別宴がひらかれていた。律は明日、船岡へ帰るので、おくみがあるじ役になって、小酒宴を催しているのであった。
「おかしいな、もうそんな季節かな」