후리가나로 읽는 일본 고전
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇(たなださいばんちょうのかいし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,181자 · 219화면
五 謎の決闘
旧臘二十四日、全国各新聞は一斉に、社会面二段三段を抜いて――中には、四段五段を割いたものもあって、
「凄惨! 東京高裁棚田判事、同僚井沢判事と決闘す。長崎県大村市、孤島の大惨事」
という冒頭の下に、前代未聞の不思議な事件を、報道しているのです。
「大村市から一眸のうちに見晴らせる、風光明媚な湾内に、臼島という周囲五キロに満たぬ、無人の小島がある。全島足の踏み込み場もないまでに、背丈くらいの松が密生して、擂鉢を伏せたような恰好のいい小島は、市人から親しまれ、絶好のピクニック場と、目されている。
底が透かし見られるくらい、澄み渡った波を、小舟で乗り切って、およそ、十五、六分くらいの距離であろうか。本月二十二日の日曜、ここへ遊びに行った、市内古町住宅九十三号、大村入国者収容所職員、中込佐渡雄君(二十六歳)、岩瀬忠市君(二十四歳)、秋月敏子嬢(二十一歳)、詠村道子嬢(二十三歳)等の吏員が、同島南海岸を逍遥中、海浜より七、八メートル離れた這松の根元に、四十五、六歳ぐらいの鼠背広、格子縞の外套の紳士が紅に染んで倒れ、さらに北方十二メートルのところに、同様上品な服装の痩せ形の紳士が、同じく血に塗れて絶命しているのを発見、大騒ぎとなった。