일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たなださいばんちょうのかいし

橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇

橘 外男

橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇(たなださいばんちょうのかいし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,181자 · 219화면

아오조라 문고

と優しい女の声がして、私の眼の前に、ついそこの岩陰から姿を現したのは、立派な白馬に跨った、洋装の若い女です。

「これ、ペリッ! もうわかったからいいのよ、咆えるんじゃないといったら!」

女主人の制止に、仕方がないと諦めたように、犬はウウッーと喉音を立てながら、後退りして行きました。が、驚破といえばまだ躍り蒐らんばかりの、凄まじい形相です。私はやっと吻っとしましたが、こんなところで、こんな物凄い犬に襲われようとも思わなければ、馬に乗ったこんな綺麗な女に出逢おうなぞとは、夢にも思いません。呆気に奪られて私は洋杖を振り上げたまま、夢に夢見る気持で、女の姿を見上げていたのです。

しかも、見れば見るほど何という、美しい女でしょう。年頃はまだ十七、八、あるいは十八、九くらいかも知れません。ふさふさとした亜麻色の髪が、キラキラと陽に輝いて、紛う方ない混血児です。その髪を両耳掻き上げて、隆い鼻、不思議そうに私を見守っている、透き徹るような碧い眸……真っ白なブラウスに、乳色の乗馬洋袴を着けて、艶々した恰好のいい長靴を、鐙に乗せています。

そして、細い革鞭を持って、娘の方でも思いがけぬところへ現れた私の姿に、びっくりしているのです……手綱を絞られたその馬のまた、逞しく大きくて、立派なこと! まったくこんなところでこういう人