후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면
それは諸君の真実とはまるで正反対の方向をとっていた。しかし両者の間に矛盾はない。それはいずれも人間の真実だからだ。両者は光と闇のようなものではない。いずれも光で、ただその位置を異にするだけだ。光の交錯は決して闇の原因にはならない。それどころか、それはあらゆる場所から闇を退散させる力なのだ。人間は、だから、それぞれの位置において真実であればいい。いや、それより外に道はないのだ。諸君と私とは、方向のちがった真実を胸に抱いて、現にこうして照らしあっているし、将来も永く照しあうだろう。」
先生は、そんなことを言ったあと、また眼をつぶった。話が終ったようには思えない。みんなの眼も、耳も、先生の顔に集中している。
月がのぼりかけたらしく、ほのぼのとした明るさが、庭木をてらしはじめた。
しばらくして先生はつづけた。
「諸君と一堂に集まる機会は、恐らくこれが最後だろう。しかし、諸君のうちの誰かとは、きっと再びどこかで会えるだろうと期待している。その時、諸君がどんなふうに成長しているかを見るのは、私にとって何よりの楽しみだ。だが、同時に、私には一つの大きな心配がある。