후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면
血色のわるい、それでいていやにつるつる光っているだだっ広い顔のまんなかに、つつましすぎるほどつつましく、そしてそれ故に安定しすぎるほど安定してくっついているその鼻を、校長就任のその日以来、生徒たちは「ピラミッド遠望」と呼んで鑑賞しているのであるが、それは決して的はずれの形容だとはいえない。生徒間に、それほど安定した印象をあたえているその鼻が、血書を差出した瞬間、ぴくりと動き、しかも多少額の方にずれたように感じられたというのだから、およそ、その場の光景が察しられるであろう。
四人がこもごも語ったところを綜合すると、こうである。――
校長は、最初鼻だけをぴくりと動かしたきり、眼玉も口も動かさなかった。眼玉はテーブルの上の血書に注がれていたが、それを読んでいるようには思えなかった。そのうちに、結んだままの口が、うがいでもする時のように、むくむく動き出した。そして、それがやっと開いたかと思うと、しゃがれた女のような声で「これは、知事閣下にも、お見せしなけりゃならんのか。」と、わかりきったことをたずねた。田上が「むろんそうです。」と答えると、またぴくりと鼻を動かし、「こんなものを知事閣下にお見せ出来ると思うのか。