후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면
変にさわいだりして知事閣下の面目をきずつけるようなことになっては、何もかもぶちこわしになるんだから。いいかね。
新賀はひょうし抜けがして三人をふりかえった。三人もおたがいに顔を見合わせているだけである。すると校長はもう一度、「いいかね、君らを信頼してたのんでおくよ。」と、念を押し、「じゃあ、私はすぐ県庁に出かけなけりゃならんから。」と、あたふたと帽子掛の方に行って帽子をかぶった。そこで四人も默ったまま、校長のあとについて室を出て来た、というのである。
四人の報告は、みんなをふき出させたり、憤慨させたり、不安がらせたりした。しかし、ともかくも血書が県庁に差出されるようになったということで、一応納得するよりほかなかった。校長が教頭から紙片を受取ったあと、急に様子が変ったということについては、四人をはじめみんなも不審に思い、うまくペテンにかけられたのではないか、などというものがいたが、事情は間もなく判明した。それは、教員室で先生たちがひそかに話しあっていることが、給仕の口をとおして、いちいち生徒の耳にはいって来たからであった。
それによると、血書のことは、もう昨日のうちに警察や憲兵隊の耳にも入り、県の学務課にも通報されていたらしい。