일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,443자 · 398화면

아오조라 문고

かれは、上京以来、父の俊亮にはたびたび手紙を書いた。それはすべて喜びにみちた手紙だった。恭一や大沢や新賀や梅本にも、おりおり思い出しては、絵はがきなどに簡単な生活報告を書き送った。乳母のお浜には、郷里では久しく文通を怠っていたが、いざ上京というときになって、ふと彼女のことを思いおこし、妙に感傷的な気分になった。で、くわしい事情はうちあけないで、単に東京に出て勉強することになったという意味のことだけ書きおくったが、それがきっかけになって、上京後も何度か絵はがきぐらいで便りをした。そのほかにかれが手紙を書いたのは、正木一家と大巻一家とであった。正木の祖父母には、中学入学以来、自然接触がうすらいでいたが、幼時の思い出にはさすがに絶ちがたいものがあり、ことに二人とももう八十に近い高齢なので、遠く隔たったらいつまた会えるかわからないという懸念もあった。で、上京前にはぜひ一度会っておきたいという気がしていたが、上京の理由を説明するのに気おくれがして、とうとう会わずに来てしまった。その謝罪の意味もふくめて、とくべつ長い手紙を書いたのである。大巻一家は、郷里では眼と鼻の間に住んでいて、こちらの事情は何もかも知りぬいており、上京前には、運平老がわざわざかれのために「壮行会」