후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,443자 · 398화면
現に君らは、今朝の板木の音の調子が途中から変わったことで、それがわかっただろうと思う。あの、おだやかで辛抱づよかった板木の音が、おしまいになって、急に怒りだしたとしか思えないような乱調子になったが、あれは、君らのあまりにも非良心的な態度が、板木をうつ人の心をきずつけた証拠なのだ。……むろん、私は、愛情も忍耐心も失った、ああした乱暴な打ちかたを是認はしていない。また、それをやむを得ないことだとして弁護しようとも思っていない。怒りや短気は、友愛塾の精神とは根本的に相いれないものなのだから、どんな事情のもとでも、ああした打ちかたは、二度とくりかえされてはならないことなのだ。もし今朝の板木当番が、ついに業をにやしてあんな打ちかたをしたとすると、私はその人のために、まことに残念なことだと思っている。しかし、いっそうわるいのは、ああした打ちかたを余儀なくさせた君らの態度だ。君らさえもう少し良心的であってくれたら、板木を打った人も、ああしたあやまちを犯さないですんだのだろうと思うと、それが私はくやしくてならない。……だが、それはまあいい、それは百歩をゆずってあきらめるとしても、ここにどうしても私にあきらめのつかないことが一つある。