일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,443자 · 398화면

아오조라 문고

」

恭一が道江にたずねた。

「あの日は、あたし、お台所でお手伝いをしていましたの。」

「お給仕には出なかった?」

「ええ、おばさんに出るように言われたんですけれど、あたし、とうとうしりごみしちゃって。……でも、あの時は、男の学生ばかり、三十人もならんでいらしったんですもの。」

「すると、先生がたのお顔も今日がはじめてなんだな。」

「そりゃあ、お顔だけは存じていましたわ。あのとき拝見したんですもの。」

「のぞき見したの? どこから?」

「はしご段のところからですわ。ほほほ。」

みんなが笑った。次郎も笑ったが、苦しそうだった。何でもない会話ではあったが、そうした対話が、自分を中にはさんで、二人の間にすらすらと取りかわされるのをきいていると、次郎は平気ではいられなかったのである。

そのあと、話は、そのころの思い出で、つぎからつぎに花が咲いた。共通の話題は、いつまでたってもつきなかった。次郎をのぞいては、だれもが雄弁だった。そして、次郎がとかくだまりこみがちになっても、それは全体の話の流れには何のさまたげにもならないかのようであった。

道江の言葉づかいは、以前に変わらず素直で、すこしも才走ったところがなかった。