일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんだちどり

死んだ千鳥

吉川 英治

吉川 英治의 死んだ千鳥(しんだちどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,539자 · 32화면

아오조라 문고

沢山な浪人仲間のうちでも、あの人はわけても誠実で親切らしい。ゆうべ、帰り際に、暗示のような言葉も洩らした。

(今夜の頼母子講の金が取れれば――)と。

もう町には灯が燈っていた。伏原半蔵の間借りしている紺屋の二階を訪ねてみると、

『今し方、伏原さんは、永代河岸の更科へ行きましたよ。へい、毎月の頼母子講で、いつも蕎麦屋の更科と場所はきまって居りますから、多分そちらでございましょう』

と、紺屋の職人と女房が云う。

墨江は一心だった。見得も外聞もなかった。すぐ教えられた更科蕎麦へ行ってみると、成程、沢山な下駄や草履が土間に脱いであって、医者、浪人ていの男が二人、彼女の姿をじろじろ見ながら二階へ上って行った。

小女に呼び出してもらうと、伏原半蔵は、そこの梯子段から降りて来て、

『やあ、誰かと思ったら』

と、意外そうに云いながら、汚ない草履を突ッかけて、河岸へ出て来た。

少し酔っているらしい、伏原は赤ら顔をしていた。大川の縁にしゃがみ込んで、何の用事で来たかというように、墨江が口を切る迄、黙って小石を弄そんでいる。

『……伏原様っ、わたくし、今夜は思い余って、一生のお願いに参ったのでございますが』