후리가나로 읽는 일본 고전
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かごつるべ
江戸情話集
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면
病気ともいえない。まさか逃げることもできないと思っているうちに、背の高い叔父の姿がもう眼の前に現われた。
吉田五郎三郎は四十前後で、あさ黒い頬のあたりはやや寂しいが、鼻の高い、口もとのきっと引き締まった、さすがに争われない肉縁の証拠を外記とよく似た男らしい顔にもっていた。質素な家風と見え、鼠の狭布の薄羽織に短い袴を穿いて、長い刀を手に持っていた。
「朝夕は余ほど凌ぎよくなったが、日のなかはまだ残暑が強い。一同変ることもないか」
五郎三郎は機嫌よくみんなに挨拶して、腰から白扇を取り出してはらはらと使った。庭には薄い日がどんよりとさしていた。低い四目垣にかぶさっている萩の葉の軽いそよぎにも、どこにか冷たい秋風のかよっているのが知られて、大きいとんぼが縁のさきへ流れるように飛んで来た。
お縫が運んで来た茶を飲みながら、五郎三郎は世間話などを二つ三つした上で、ふだんから好きな碁の話に移った。
「おれもこのあいだは御用繁多であったが、幸い今日は非番だ。といって、屋敷に唯つくねんとしていても退屈だから、久し振りでひと勝負しようかとわざわざ出かけて来た。どうだ、外記。