일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かごつるべ

江戸情話集

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면

아오조라 문고

と、半九郎は女の肩に手をかけて引き起した。

「あい」

お染はおとなしく顔をあげた。彼女の眼には涙の玉が美しく光っていた。

二人はその屍を揚屋の座敷に横たえようとはしなかった。源三郎のあとを追って、屍を河原に晒そうともしなかった。いかなる人も遂にゆく鳥辺の山をかれらの墓と定めて、二人はそっと花菱をぬけ出した。

後の作者は二人が死にゆく姿をえがくが如くに形容して、お染に対しては「女肌には白無垢や上にむらさき藤の紋、中着緋紗綾に黒繻子の帯、年は十七初花の、雨にしおるる立姿」と唄った。半九郎に対しては、「男も肌は白小袖にて、黒き綸子に色浅黄うら」と説明した。

一種哀艶の調である。但しこれは少なくも六十余年の後、この唄の作者が住んでいた時代の姿で、この物語にあらわれている男と女との真実の姿ではない。

それでも私たちは「女肌には白無垢や」の唄に因って、二百余年来かもしなされて来た哀艶の気分をいつまでも打ち毀したくない。この物語に二人の服装を一度も説明しなかったのはこれが為である。