후리가나로 읽는 일본 고전
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うみべしょうきょく(せんきゅうひゃくにじゅうさんねんにがつ――)
海辺小曲(一九二三年二月――)
宮本 百合子
宮本 百合子의 海辺小曲(一九二三年二月――)(うみべしょうきょく(せんきゅうひゃくにじゅうさんねんにがつ――))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,617자 · 4화면
長い日でりに乾いた土壤を潤せ。
嵐よ
仮借なく吹き捲って
徒らな瑣事と饒舌に曇った私の頭脳を冷せ。
春三月 発芽を待つ草木と
二十五歳、運命の隠密な歩調を知ろうとする私とは
双手を開き
空を仰いで
意味ある天の養液を
四肢 心身に 普く浴びようとするのだ。
二月十六日
(大暴風雨の日)
春の日影 Feb. 23rd.
巨大な砂時計の
玻璃の漏斗から
刻々をきざむ微かな砂粒が落るにつれ
我工房の縁の辺ゆるやかに
春の日かげが廻って来る。
ささやかな紙の障子は
ゆるがぬ日に
耀き渡り
マジョリカの小壺に差した三月の花
白いナーシサス、薄藤色の桜草は
やや疲れ
仄かに花脈をうき立たせ乍らも
心を蕩す優しさで薫りを撒く。
此深い白昼の沈黙と
溢れる光明の裡に座して
私、未熟なる一人の artist は何を描こう。
空想は重く、思惟は萎えて
ただ 只管のアンティシペーションが
内へ 内へ
肉芽を養う胚乳の溶解のように
融け入るのだ。
L、F、H
子供らしい真剣で
白紙の上に
私は貴方の名と
自分の名とを書きました。
細い桃色鉛筆で
奇怪な分数を約すように
同じ文字を消して行く