후리가나로 읽는 일본 고전
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かいなんき
海難記
久生 十蘭
久生 十蘭의 海難記(かいなんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,628자 · 56화면
なにより総督が遺憾としていたのは、厖大な食糧と開発基金の九方法の金貨を遺棄してきたことだった。ラ・メデュウズの艦体がまだ完全のままでいるという情報は、なににもまして有難いものだったので、ラルギュスにレーノォ大尉を乗せて出してやり、猶、ブリヤトン総督に、陸行の捜査隊を出してもらうように懇請した。英国側でも救援のほうはひきうけてくれた。カァネットという中尉が指揮をとり、食糧と飲料水を駱駝に積み、モール人を連れてその日サン=ルイを出発した。前後の事情から察しられるように、レコォの艦長室で練られた救助案は、ラ・メデュウズに残した物資と四隻の端艇の乗員の救出だけが対象になっていた。筏はもう当然沈没したものと思われていたので、そのほうははじめから問題にされていなかったのである。
ラルギュスはバルバリー砂嘴の外側へ接岸しながら北行して行ったが、翌十日の午前七時頃、マリゴ河に近い砂丘の下に、黒人と白人の一団が集まって、なにやら大騒ぎをしているのが望遠鏡で見えた。メデュウズの難破者らしくもあるので、船を岸に寄せて号砲を射つと、陸地の一団はさかんに布切れを振っていたが、間もなくレポートをよこした。