후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのこうじょのおぼえがき
淪落の皇女の覚書
久生 十蘭
久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면
七月十七日、労農ソヴエトはペテルブルグ・イズヴェスチャー紙に、先帝ニコライ・アレクサンドロウィッチとその家族がエカテリネンブルグで処刑されたという公報を出した。公表されたのはそれだけで、補足も説明もなにもない。チェカの追いまわしに疲弊した皇族や貴族大官の心には漠然とした嫌悪の念をおこさせただけだったが、この公報はロシア以外の国々にはかりしれぬ衝動をあたえた。外国新聞のリポオタアは裾から火がついたように詳報の蒐集にかかったが、ウラルの周辺ではチェッコ軍とウラル軍団が切れ目のないゲリラ戦をくりかえしているため、外国人の旅行は一切禁止され、世界歴史にかつてなかったような政治的惨劇の場に飛びこんで行くことができず、憶測をまぜた想像的な記事や悲劇的なニコラス二世の小伝をつづるくらいのところでお茶を濁すしかなかった。
そのうちに九月のドーラ・カプランのレニン暗殺事件をモーメントにしてチェカの仕事は文字通りのギロチンになり、真赤に血に染んだ革の手袋は乾くひまもなく、二十年の末までに二百万人以上も屠殺してしまった。さすがのチェカも参ってしまい、チェカの側から死刑停止の提議がもちだされたほどだったが、そこへウランゲル軍とポーランド軍の進撃がはじまるというごったかえしの連続で、ニコラス二世一族虐殺などは、風が出て霧が流れる